はじめてのTOEIC受験では、以下のような悩みを抱える人が多いのではないでしょうか。
「リスニングが追いつかず、山勘でマークしてしまう」
「単語が読めなくて英文が全く理解出来ない」
「そもそも、時間が全然足りない」
TOEICを初受験した当時、筆者も同じように悩みながら取得したスコアは415点でした。
その後、当時通っていた大学の卒業条件が730点以上の取得だったこともあり、目標達成に向けてある3つの勉強法をやり続けた結果、約4ヶ月で750点を取得しました。
この記事では筆者の実体験をふまえて、以下の内容を紹介します。
- TOEIC L&R テストについて
- TOEIC初心者がまずはじめにやるべきこと
- TOEIC”脱”初心者を目指す3つの勉強法
- TOEIC730点の取得者に聞くリアルな勉強法
- TOEICの学習スタイルの紹介【大学生・社会人】
ぜひ、最後まで読んでTOEICの初心者卒業を目指しましょう!
TOEIC L&R テストの概要について
引用元(“TOEIC Programとは|【公式】TOEIC Program|IIBC”)
試験時間 | 2時間(全7パート) 【リスニングセクション】- 45分 【リーディングセクション】- 75分 |
問題数 | 200問(全7パート) 【リスニングセクション】-100問 ・Part 1 – 6問・Part 2 – 25問 ・Part 3 – 39問・Part 4 – 30問 【リーディングセクション】- 100問 ・Part 5 – 30問・Part 6 – 16問 ・Part 7 – 54問 |
配点 | 990点満点 ※1問約5点 ・リスニングセクション ・リーディングセクション ・・・各495点 ※統計換算により目安配点 |
回答形式 | マークシート形式 |
受験料 | 7,810円(税込)(2025年3月現在) |
受験会場 | 最寄りの大学 or 研修センター等 |
試験期間 | 毎月1回(年12回) |
TOEIC初心者にとって、まず大きな課題となるのが2時間の長い試験時間とそれにともなう、200問という問題数の多さです。
TOEIC対策では英語学習を進めつつ、最後まで集中して解答できるように試験自体に慣れる必要もあります。
筆者自身もある程度の自信がつくまでは、本番試験と公式問題集を合わせて30回以上は受験しました。
TOEICの対策勉強では、純粋な英語スキルを高めることが最大の要点ですが、TOEICの問題の解き方を工夫することもスコアアップの近道となります。
本番で安定して集中力を保つためにも、対策勉強と並行してTOEICの試験に慣れることを意識して学習を進めましょう。
TOEIC初心者がはじめにやるべきこと3選
1. TOEICを受験する
2. 目標点数を決める
3. 弱点対策をする
1. TOEICを受験する
TOEIC初心者はまず1度、2時間の試験を通しで受験することをおすすめします。
できれば、受験料を払って本番の試験を受けましょう。なぜなら、試験のリアルな空気感を経験できて、試験結果のスコア表で自身のレベルを把握できるからです。
TOEICの独特な試験を1度経験すれば、それ以降は必要以上に緊張することも減り、自分に合った対策勉強もしやすくなります。
ただ、1回の受験料が7,810円(税込)と決して安くはない金額なので、少しでも費用をおさえたい人は、公式問題集で時間を計って個人的に模擬試験をすることも可能です。
2. 目標スコアを決める
1回目の受験を済ませたら、次は自分が達成したいと思う目標スコアを決めましょう。
一般的に”脱”初心者を達成できたとされるスコアは600点です。というのも、TOEICの平均スコアが600点以上だからです。
ただ、受験生によってはいきなり600点を目指すには大変な場合もあるので、段階的に400点、500点、と少しずつスコアアップしていけば、モチベーションも上がって継続して勉強を続けられるでしょう。
3. 弱点対策をする
目標スコアを決めたら、その達成に向けて弱点の対策を中心とした勉強をしましょう。
試験を1度受験すれば、パートごとに自分の苦手分野が理解できて、スコアアップに向けた効率的な対策勉強ができます。
とくに、初心者がつまずきがちなリスニングパートのPart1〜4は、対策方法も確立されているので対策勉強がしやすいです。
また、1度目の試験を終えた時点で自身の基礎英語レベルに不安を感じた人は、中学や高校英語の単語や文法の復習から始めましょう。
中学や高校で学んだ基礎英語は非常に大切なベースとなり、TOEICの対策勉強の理解もより深まるので、あせらず丁寧に基礎固めをしてくださいね。
【必読】TOEIC元初心者の筆者の勉強法3選
筆者が実際にスコアアップできた勉強法は以下の3つです。
1. 単語を繰り返し周回する
2. シャドーイングを徹底してやりこむ
3. パートごとの解き方を身につける
1. 単語帳を繰り返し周回する
単語の暗記は英語学習の基礎ですが、最も重要なポイントは単語帳を何周も繰り返すことです。最低でも3周、余裕があれば5周することを目標にしましょう。
TOEICでは、単語の意味を知っているだけで正答率が上がる問題が出題されます。
リスニングパートでは display(意味:〜を展示する、展示)という1語を聞き取れただけでもその英文の内容が「なにかの展示会や美術館について話されている」と予想できる場合があるのです。
リーディングパートでは、文中の同義語を選択するだけで正解できる問題も出題されます。
このように単語を知っていれば解ける問題が意外に多いので、試験本番直前まで単語帳の周回を習慣化しましょう。
単語帳を何周も繰り返す具体的な勉強法は、こちらの記事で詳しく解説しています!
2. シャドーイングを徹底してやりこむ
シャドーイングを集中して行えばリスニングでもリーディングでも一石二鳥でスコアアップにつながります。
シャドーイングとは、英文の音声を耳で聞きながら、その英文を目で追いつつ発音する勉強法です。
シャドーイングの最大のメリットは、リスニングとリーディングの両方で効果が発揮されて、非常に効率よくスコアアップが見込めることです。
実は、このシャドーイングが筆者自身がもっとも効果を実感できた勉強法なので、初心者の人にこそ積極的に取り組んでもらいたい勉強法です。
シャドーイングの具体的なやり方はこちらの記事で詳しく紹介しているので、合わせてご覧ください!
3. パートごとの解き方を身につける
少しでもスコアアップをするために、パートごとの解き方のコツを習得しておきましょう。
TOEICの各パートの問題は形式化されているので、多くのTOEIC対策の参考書ではそれぞれのパートごとに解きやすくなるコツが紹介されています。
試験の傾向を理解すれば効率的に解答できるので、試験中の集中力も上がって総合的なスコアアップにつながります。
とくに、リスニングパートのPart3・4は先述のシャドーイングと並行しての勉強もできるので、大きなスコアアップが期待できるので非常におすすめです。
シャドーイングと合わせたPart3・4の対策勉強については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください!
【730点達成】元TOEIC初心者のリアルな勉強法
一般的にTOEIC受験者のなかでも、中上級者とされる730点を達成した筆者の友人2人に2つの質問をして得た回答と、この記事で紹介した3つの勉強法との共通点について解説します。
Q1. なにを意識して勉強していましたか?
Q2. 弱点のパートをどのようにして克服しましたか?
1.【Hさん 】- スコア785点
- なにを意識して勉強していましたか?
- 目標スコア達成に向けて、本番の試験を何度も受験すること。
- 弱点のパートをどのようにして克服しましたか?
- Part3・4が苦手だったので、問題の英文1つにつき20回シャドーイングをして9割近くの正答率になった。
2.【Sさん】- スコア745点
- なにを意識して勉強していましたか?
- 対策用の参考書を何周もして、解き方のコツを覚えること。
- 弱点のパートをどのようにして克服しましたか?
- Part3・4・7の専用の解き方を集中的に覚えて、全体的にスコアが上がった。
3. 730以上取得者の勉強法との共通点
それぞれの弱点や意識していた勉強法は異なりましたが、弱点克服のためにやっていた勉強法について、この記事で紹介した3つの勉強法との共通点がありました。
たとえば、Hさんの場合はシャドーイングを徹底して行っており、Sさんの場合は苦手なパートごとの解き方を集中学習していた点です。
さらに、2人とも単語の勉強については日頃から1日のノルマを決めて、すでに単語帳を何周も繰り返していたとのことでした。
当時の学習計画の立て方についても軽く聞いてみたところ、過去に受けた試験結果から弱点を洗い出して目標スコアも設定していたようです。
TOEIC初心者の具体的な学習スタイルについて
最後に、TOEIC初心者のなかでも大学生や社会人の人へ向けて、3つの勉強法を軸とした学習スタイルを紹介します。ぜひ、学習計画の参考にしてみてくださいね!
1. 大学生編
大学生の人は十分な学習時間を確保して、じっくりと学習に取り組むことを意識しましょう。
まずは前提として、単語帳を最低でも3周したら試験日を設定します。その試験日の2ヶ月前から、シャドーイングを1日2時間で週5日のペースで行います。
それと並行して、参考書を使って各パートごとに解き方のコツの勉強を1日1時間で週5日のペースで行ってください。
次に、土日のどちらかで公式問題集などで時間を計りながら実践練習をしましょう。試験日までに順調にいけば合計8回の試験を受けたことになり、自信がつきます。
少しハードですが、大学生の特権は時間が豊富にあることと完璧な学習環境として大学の図書館が使えることです。ぜひ存分に活用してくださいね!
2. 社会人編
社会人の人は、日常のスキマ時間を活用して効率的な学習を意識しましょう。学習期間中は休日に勉強することにもなりますが、自身のスキルアップのために頑張りましょう!
まずは単語帳を最低でも3周したら、試験日を決めてその3〜4ヶ月前からシャドーイングを1日1時間で週5日のペースで取り組んでください。マスクをしながらだと電車の移動中でも簡単に実践できます。
そして、土日の2日間で分担して1日は参考書で各パートの解き方のコツを3時間勉強してから、もう1日は公式問題集で時間を計って実践練習をしましょう。
社会人の場合は、平日の限られた時間で勉強しながら、休日も削って勉強するのは少し苦労しますが、無理をせず勉強を継続することがもっとも大切です。
学習期間が延びても大丈夫なので、確実な目標スコア達成に向けて自分に合ったペースで取り組んでくださいね。