いきなりですが、めちゃくちゃ暑くないですか?
関西では史上最速の梅雨明けとなるなど、急激な気候変動には悩まされますよね。
そんな中、集中力がなかったり、体がダルかったり、食欲がないと感じていませんか?
今、少しでもそう感じたあなたは、すでに夏バテしているかもしれません。
そんな今こそ、スイカを食べてください!
スイカ割りなど、夏のエンタメ要素が強いスイカですが、お楽しみだけで終わらせてしまうと、本当に楽しい夏を逃してしまいます。
なぜなら、スイカは「天然のスポーツドリンク」といわれるほど、夏の健康法を語る上での大切な栄養素を、あの大きな実にたんまりと含んでいるからです。
この記事では、夏に嬉しいスイカの健康効果とスイカの種まで味わうレシピを含めて以下の内容を紹介しています。
- 夏の健康効果(熱中症予防、生活習慣病予防、夏バテ回復)
- 種も皮もまるごと味わうスイカレシピの紹介
- 日常でスイカを手軽に摂る方法
ぜひ最後まで読んで、健康面でも夏の風物詩としてスイカを味わってくださいね!
スイカの夏の健康効果
夏の健康法につながるスイカの栄養素は以下の通り。
夏の健康効果 | スイカが含む栄養素 |
---|---|
熱中症予防 | 水分、カリウム |
生活習慣病予防 | リコピン |
夏バテ回復 | シトルリン、フラボノイド |
熱中症予防 ⇒ 水分、カリウム
スイカが熱中症予防に良いとされる理由は、果肉の約90%以上が水分であることと、カリウム(ミネラルの一種)を豊富に含んでいる点です。
外で信号待ちをしているだけで汗だくになる夏は、無意識に体の水分とミネラルが不足してしまうので、両方を同時においしく摂取できるスイカはまさに夏の救世主といえます。
また、スイカを食べるときに振りかける塩は汗で失われるナトリウムも摂取できるので、実は夏の健康面でも理にかなっているんです。
生活習慣病予防(心筋梗塞)⇒ リコピン
夏は脱水により、血流が悪くなることで生活習慣病の1つである心筋梗塞のリスクが高まるといわれています。
スイカの赤い果実には、この心筋梗塞のリスクを抑えるリコピンが、なんと、リコピンの代名詞ともいえる、トマトよりも多く含んでいるといわれているんです。
筆者はトマトが大の苦手なので、スイカで水分とリコピンを同時に美味しく摂取できると知ったときは、途端にスイカが愛おしくなりました。
夏バテ回復 ⇒ シトルリン、フラボノイド
夏バテ回復に良いとされるスイカに含まれる栄養素は、シトルリンとフラボノイドです。
シトルリンは自律神経の乱れを抑制し、フラボノイドは体内細胞の酸化を防止することで、それぞれ夏バテ回復につながります。
ちなみに、シトルリンは果実と皮の間の白い部分に、フラボノイドは皮にそれぞれ豊富に含まれています。
いつもなら食べ残すこれらの部分を、超シンプルに美味しく摂る方法を次項で紹介するので、ぜひご覧くださいね!
夏の健康に効果的な栄養素が含まれるスイカの部位まとめ
夏の健康効果 | スイカが含む栄養素 | スイカの部位 |
---|---|---|
熱中症予防 | 水分、カリウム | 赤い果実 |
生活習慣病予防 | リコピン | 赤い果実 |
夏バテ回復 | シトルリン、フラボノイド | 白い部分(シトルリン)、皮(フラボノイド) |
種も皮もまるごと美味しく食べるスイカレシピ
赤い果実:塩を振ってそのまま
材料 | スイカ¹/₄ |
作り方 | ①スイカ1玉を4等分に切る。 ②塩を振る。 |
「スイカといえばこれっしょ!」とまっさきに思いつく食べ方ですよね。
甘みを増すための塩を振るお馴染みの食べ方は、果実に含まれる約90%の水分、カリウムに加えて熱中症対策に欠かせないナトリウムも摂取できるので、夏の風情にひたりながら熱中症対策ができるのは、まさしくスイカだけではないでしょうか…?
白い部分:甘酒スムージー
材料 | ・スイカの白い部分(果皮) ・濃厚甘酒 ・無調整豆乳 |
作り方 | ①白い部分(果皮)を皮と切り分けてミキサーでスムージーにする。 ②濃厚甘酒、無調整豆乳、白い部分のスムージー、の順でグラスに注ぐ。 |
参考 (“食品ロス削減・スイカ(白い部分)甘酒豆乳スムージー”)
今まで捨てていたあの白い部分は、甘酒、豆乳と共に冷んやりとしたスムージーでおいしくいただくことができるんです。
マックシェイクの新メニューといってもいいほど見た目も味も美味なので、ひと味違ったスイカをぜひ1度どうぞ。甘さを足したい場合は、はちみつを混ぜると夏バテ回復もバッチリです。
皮:皮のきんぴら
材料 | ・スイカの外皮-適量 ・醤油-小さじ1 ・酒-大さじ1 ・砂糖-小さじ1 ・みりん-大さじ1 ・ゴマ-小さじ1 ・一味唐辛子-少量 ・サラダ油-小さじ½ ・ごま油-数滴 |
作り方 | ①千切りにしたスイカの皮を3分間塩ゆでする。 ②ザルにあけて水気を切る。 ③あらかじめ油をひいて弱火で温まめたフライパンに調味料類(醤油、酒、砂糖、みりん)とスイカの皮を入れて水気が飛ぶまで炒める。 ④ごま油、ごま、一味唐辛子を混ぜ合わせて完成。 |
参考(“ぞうさんのお台所|cookpad |スイカの皮のきんぴら”)
スイカの皮は食感がポリポリとしており、その美味しさをひとことで言うなら、田舎でしか出会えないおばあちゃんの絶品おかずのような味です…!
筆者自身も「いや、皮まで!?」と驚きでしたが、お惣菜として大正解の一品でした…。
ただ、皮にはククルビタシンという熱分解されない苦味成分があるので、ものによって強い苦味を感じた場合は、食べるのをやめましょう。
種:ロースト
材料 | ・スイカの種 ・塩-少々 ・サラダ油-小さじ1 |
作り方 | ①種を洗って水気をよく切る。 ②あらかじめ油をひいて中火で温めたフライパンに、スイカの種を入れて弱火でじっくり炒める。 ③スイカの種からパチパチと音がして色が変わったら、お皿に移して塩を振ったらできあがり。 |
参考 (“【食品ロスゼロ!】スイカのすべてを味わいましょう”)
スイカの種はフライパンで軽く煎って塩を振れば、カリカリと香ばしく、ナッツ感覚でおつまみやおやつとしても優秀です。
「いやいや、さすがに種は…笑」とネタ要素を感じそうですが、実際に食べてみると、ポップコーンのような香ばしさが後を引いて、想定外に美味しかったんですよね。
スイカの種には、リノール酸と呼ばれるナッツ類にも含まれる※必須脂肪酸が含まれています。夏に食欲が湧かないときには、効率的に栄養が摂取できます。
今までは吐き出すだけだったスイカの種を、今年の夏は丁寧に洗って調理してみてはいかがでしょうか!
※必須脂肪酸・・・体内で作ることができず、食事から摂取する必要がある脂肪酸のこと。
スイカで夏を、おいしく、楽しく、健康に
スイカジュースで夏の健康をお手軽に
お手軽にスイカを摂取したいという方へ向けて、市販のスイカジュースを2つご紹介します。
1.野菜生活100 Smoothie スイカ&ソルティレモンMix
参考(“野菜生活100 Smoothie スイカ&ソルティレモンMix|カゴメ株式会社”)
全国のスーパーやコンビニで簡単に購入可能なので「今すぐに欲しい!」という方におすすめです。
季節を意識した限定商品で、スイカの栄養素はもちろん、夏を意識した栄養素が豊富に盛り込まれています。スムージーなので、食欲が湧かないときにもサラッと飲みやすいのが嬉しいですね。
2.モーション 100%ウォーターメロンジュース 330ml
参考(“KALDIモーション 100%ウォーターメロンジュース 330ml”)
コーヒーと輸入食品で有名なKALDI(カルディ)で販売されている、無農薬、添加物不使用、スイカ果汁100%のジュースです。
その名の通り、まぎれもない純度100%のスイカジュースですね。
味はというと、スイカの実をまるごと搾ってコップに注いだものを飲んでいるかのように、スイカそのものの味がします…!
スイカで得られる夏の健康効果まとめ
スイカを食べることで得られる健康効果は、以下の通りです。
夏の健康効果 | 栄養素 | スイカの部位 |
---|---|---|
熱中症予防 | 果実の約90%の水分、カリウム | 赤い果実 |
生活習慣病予防 | リコピン | 赤い果実 |
夏バテ回復 | シトルリン、フラボノイド | 白い部分(シトルリン)、皮(フラボノイド) |
ここまでご覧いただいた通り、スイカは夏の健康面においても我々を満たしてくれる旬の食材です。
スイカが1番美味しいこの季節だからこそ、スイカの皮も種もまるごと味わってみることで、夏の風物詩であるスイカの新たな魅力に気づけるのではないでしょうか。