【初心者必読】英単語の勉強法をTOEIC750を取得した”元”英語嫌いが徹底解説

皆さんは英単語をうまく勉強できているでしょうか?筆者は正しい英単語の勉強法に気づくまでは、成果がいっこうに現われず英語が嫌いになるいっぽうでした…

ただ、正しい勉強法を実践してからは次第に英語を読めるようになり、最終的にはTOEICで750点を取得しました。もちろん、英単語を極めるだけですべての英語スキルが上がるわけではありませんが、覚えている英単語が多いほど英語が読みやすくなります。

この記事では、失敗を経て英語が好きになるきっかけとなった、正しい英単語の勉強法を”元”英語嫌いの筆者が詳しく解説します。

この記事では以下の内容を筆者の実体験をふまえて解説しています。

  • 初心者が失敗しがちな英単語の勉強法
  • 初心者がやるべき正しい英単語の勉強法
  • TOEIC高得点者のリアルな英単語の勉強法
  • 挫折せずに英単語を勉強し続けるコツ
  • 初心者におすすめの英単語帳

それぞれ英語が苦手な人や英語初心者の人向けに細かく解説しているので、ぜひ最後までお読みください!

初心者が失敗しがちな英単語の勉強法3選

英語学習の中でも取りかかりやすいのが英単語の暗記ですが、実はその手軽さから誤った勉強法を実践してしまうケースが多くあります。筆者もそのひとりでした。

正しく英単語を勉強するためにも、まずは以下の失敗を避けましょう。

1. 完璧主義でやろうとする

2. 何度もノートに書き込む

3. 形式的に覚えようとする

1. 完璧主義でやろうとする

英単語を1度の暗記で覚え切ろうとすることは間違いです。というのも、英単語の勉強は忘れること前提で取り組むべきだからです。

あとに紹介しますが、実は人間の脳には忘れる仕組みがあることが心理学的に証明されています長く勉強を続けるためにも、肩の力を抜いて取り組みましょう。

2. 何度もノートに書き込む

誰もが1度は漢字の書き取り練習をした経験があるのではないでしょうか?その名残りで、英単語をノートに何度も書いて覚えようとしがちですが、これも失敗するケースです。

実は、筆者もこの失敗を盛大に犯したひとりですが、非常に効率が悪くおすすめしません。

英単語をいち早く覚える方法は※赤シートで単語帳を何周もして復習を重ねることです。

赤シート…小さな半透明の下敷きのようなもの。赤文字に重ねると文字が消えるので、赤文字の答えを隠してシンプルな暗記勉強に使われる。

3. 機械的に覚えようとする

英単語の暗記は流れ作業で進めてしまうと、忘れやすくなってしまいます。

例えば、「write = 書く」と機械的に覚えるだけでは単なる字づらを記憶力で覚えようとしているので、記憶の定着が甘くてすぐに忘れてしまいます。

英単語の勉強のコツのひとつは、単語それぞれに意味を結び付けながら覚えることです。

【必修】初心者がやるべき英単語の正しい勉強法

英単語の勉強での最重要ポイントは、ずばり、繰り返し覚えることです。

具体的には、単語帳を最初から最後まで1周、2周と周回して覚えます。「何ページもある単語帳を何周もするなんて…」と最初は感じるかもしれませんが、この方法はやるほどに楽になり、1周するごとに周回の速度が上がり続けます。

以下の【暗記の3ステップ】にしたがって単語帳を3周する中でポイントを交えながら解説するので、この記事を参考にぜひトライしてみてくださいね!

暗記の3ステップ

step1. 1日10語をノルマに暗記する

step2. 翌日にその10語をテスト

step3. 忘れた単語にマーク(付箋やレ点チェック)

それではまいりましょう!

【1周目】まずは準備段階として1周する

1周目は暗記4割、忘れた単語のマーク付け6割くらいの力配分で挑みましょう。

というのも、この1周目は自分が「覚えている単語」と「忘れやすい単語」を選別することが目的だからです。この準備があることであとの2周目、3周目を効率的に進められるので、手を抜かず丁寧に取り組んでください。

【2周目】「忘れやすい単語」をさらに洗い出す

続いて、2周目は暗記5割、忘れた単語のマーク付け5割の力配分で両方意識しましょう。

2周目では「忘れやすい単語」を確定するために1周目と同じ手順で進めます。ポイントは、1周目で覚えられていたはずの単語を少しでも忘れている可能性がある場合は、すなおにマークを付けることです。

マークを付ける判断基準は「すぐに意味を答えられなければマークする」くらいテンポよく行いましょう。

【3周目】「忘れやすい単語」を集中暗記する

仕上げの3周目では、暗記8割、マーク付け2割の力配分で暗記に集中しましょう。

1周目と2周目で浮き彫りになった「忘れやすい単語」に集中して徹底的に暗記します。マーク付きの「忘れやすい単語」だけを10語ピックアップして1日のノルマにすれば効率的に速く単語帳を周回できるのでおすすめです。

「覚えている単語」は軽く目を通しつつ、不安なら追加でマークするくらいでOKです。3周目では「忘れやすい単語」を覚え切ることを最優先に取り組んでください!

1周目にかかる期間について

1周目を終える期間の目安として、全1000語の単語帳で1日10語のノルマだとすると…

1000語 ÷ 10語(1日につき)= 100日

したがって、約3か月で単語帳を1周できる計算になります。

ただ、周回するほどに「覚えている単語」の割合が増えていくので、1日のノルマを50語にすれば20日間で1周することも可能です。筆者は2000語以上ある単語帳の5周目に入る頃には、1週間で1周できるようになりました。

最初の1周目を乗り越えればあとは楽になる一方なので、まずは1周目を確実にクリアしましょう。

効果的な暗記のしかたについて

英単語を覚えやすくする方法は、暗記する英単語を含んだ英文と一緒に覚えると、単語のイメージとセットで覚えられます。

例えば、follow(~に従う)という単語で以下の英文を作ります。

follow her advice (彼女の助言に従う

このように自分で英単語を擬似的に使うことで、意味を覚えやすくなるでしょう。英文は簡単なものでも十分に効果があるので、ぜひ積極的にやってみてくださいね!

また、記事内では便利な英文付きの単語帳を紹介するので、引き続きお読みください。

TOEIC730点以上の取得者4人に聞く!リアルな英単語の勉強法

筆者の友人4人にTOEICのスコアアップまでの勉強期間で、実際にどのように単語帳を使って勉強していたのかを詳しく聞きました。

4人の共通点と英単語の勉強法の重要ポイントを照らし合わせて紹介します。

1.【友人Oさん 】TOEICスコア 勉強前 – 390 / 勉強後 – 740

友人Tさんは、4ヶ月間で計画的に単語帳を5周したそうです。音声に合わせて※赤シートで暗記しつつ、3周目で自信が付いた頃に音声だけを聞いてわからない英単語があれば、その都度復習するという方法で暗記したみたいですね。

使っていた単語帳は「TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ」というTOEIC上級者向けのものでした。

赤シート…小さな半透明の下敷きのようなもの。赤文字に重ねると文字が消えるので、赤文字の答えを隠してシンプルな暗記勉強に使われる。

2.【友人Nさん】TOEICスコア 勉強前 – 415 / 勉強後 – 840

友人Nさんの場合、特に学習計画は立てずTOEIC対策の勉強と並行して約半年間で合計10周以上したとのことでした。勉強方法も個性的で、他で学んだポイントを関連する単語の近くにメモを書き足していったとのこと。

単語帳は受験生時代から継続して「システム英単語」をメインに使っていたそうです。

3.【友人Iさん】TOEICスコア 勉強前 – 425 / 勉強後 – 745

友人Iさんは、なんと、スコアアップの勉強期間には単語帳を使っていませんでした。

というのも、約4ヶ月間のTOEIC対策の勉強だけに集中するために、単語帳はすでに20周以上していたそうです。新しい単語はTOEICの対策本で覚えたとのことです。

ちなみに、使用していた単語帳は友人Nさんと同じく「システム英単語」でした。

4.【友人Kさん】TOEICスコア 勉強前 – 380 / 勉強後 – 770

TOEIC対策の勉強を中心に計画を立てた友人Kさんは、5ヶ月間で約7周したそうです。最初の3周はノルマを決めて、自信をつけてからは毎日できるページ数だけ進めるという勉強方法でした。1週間で1周するときもあったそうです。

単語帳は友人Oさんと同じ「TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ」で※赤シートを使って地道に覚えていったとのことです。

赤シート…小さな半透明の下敷きのようなもの。赤文字に重ねると文字が消えるので、赤文字の答えを隠してシンプルな暗記勉強に使われる。

4人の共通点からわかる繰り返すことの重要性

先述の通り、英単語の勉強は繰り返し覚え続けることが肝心です。

TOEICで高得点を取得した4人は、それぞれやり方は違っても、単語帳を周回して暗記する点は全員が共通していました。

4人のように自分に合った勉強法でアレンジしていくと、さらに覚えやすくなるでしょう。とくに、友人Nさんのように自分だけの単語帳を作り上げるのは特におすすめですね。

挫折せずに英単語を勉強し続けるために必要な意識

繰り返しが重要な英単語の勉強では、安定して勉強し続けることが必要です。モチベーションを維持するためにも以下のことを理解しておきましょう。

1. なぜ、英単語を勉強する必要があるのか

英単語の勉強が大事だといわれる理由はシンプルで、英単語は英語という言語を構成する上では決して欠かせない構成要素だからです。

以下の例文で確認してみましょう。

He follows her advice. 

(訳:彼は彼女の助言に従う)

※ S(主語)=He(彼) O(目的語)=her advice(彼女の助言) V(動詞)=follows(~に従う)

上の文は、文法の第3文型の「SがOを〔Oに〕Vする」というものですが、この文法だけ理解していても、follow (~に従う) advice (助言) の意味を知らなければ「彼(S)は彼女の???(O)に???(V)する」と、内容がまったくつかめません。

このように、英単語は「文の意味を理解する」という行為において英語を構成する必須の要素といえます。日本語でも「従う」や「助言」の意味を知らなければ、同じことがいえますね。

2. 英単語をなかなか覚えられない理由

英単語をなかなか覚えられない理由に、心理学で有名な「エビングハウスの忘却曲線」という人間の脳が記憶を忘れる仕組みを表した曲線があります。

引用元 (“エビングハウスの忘却曲線|進学塾、学習塾、中学、高校、大学受験、代々木進学ゼミナール”)

上の表から読み取れることは、時間の経過とともに記憶が薄れていき、勉強した1か月後には内容の8割近くを忘れてしまうということです。

この点で、英単語の勉強に取り組む上で重要な心構えは以下の2つです。

1. 繰り返し復習し続けること

2. 忘れること前提で暗記の手を抜かないこと

単語を忘れてしまうことに落ち込まずに、忘れる前に短いスパンで繰り返し復習を続ければ、必ず覚えられるのでめげずに取り組みましょう。

【書店実地調査】目的別の初心者におすすめの英単語帳3選

 中学・高校6年分の
英単語が
10日で身につく本
システム英単語TOEIC
L&R TEST
出る単特急

銀のフレーズ
目的
基礎単語の
学びなおし
大学受験向け
初心者の
TOEIC対策
語数
約1000語
※語数の明記なし
2000語 + 多義語180語1000語
音声
例文
定価1,540円(税込)1,100円(税込)979円(税込)
特徴中高の基礎単語を
文法と一緒に復習
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最新の大学受験に
特化した2000語を
収録
TOEIC満点講師が
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1000語を厳選

画像引用元 (“中学・高校6年分の英単語が10日でみにつく本”) 、(“システム英単語〈5訂版〉”)、 (“TOEIC L&R TEST出る単特急銀のフレーズ”)

すべての単語帳に※赤シートが付属しているので、自分の目的に合った単語帳でこの記事で紹介した勉強法を実践してみましょう。
赤シート…小さな半透明の下敷きのようなもの。赤文字に重ねると文字が消えるので、赤文字の答えを隠してシンプルな暗記勉強に使われる。